The Notre Dame and Montagne Street II
「ノートルダムとモンターニュ通Ⅱ」
昭和5-8年(1930-33)
本作において描かれているモンターニュ・サント・ジュヌヴィエーヴ通は、パリ5区にある、パンテオンにほど近い南北の小さな通りである。ノートルダム寺院を望む、モンターニュ通沿いのアパルトマンの最上階の部屋である大きな窓の開いたこの部屋が、おそらく野十郎のパリ滞在の拠点となった場所であろう。周囲にはお洒落な窓の石造りの建物が立ち並び、通りには行き交う人々とともに路面電車や自動車、さらには馬車も見えて、パリの街の賑やかな様子が描かれている。窓際に置かれたゼラニウムの赤い花が画面に彩りと遠近感を与えている。
油彩・画布 / 60.3×49.2㎝